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自分自身のマスターになる

瞑想歴33年・コアな瞑想体験を綴っています

『家族の座』をマスターするまでの長い道のりについて

家族の座の創始者バートとの出会い

 

ファミリーコンステレーションの創始者バート・へリンガー氏のワークをドイツに受けに行ったのは、2001年のことだったと記憶します。

 

私が信頼するセラピストの一人である福井ヤショダの誘いを受けたことがきっかけですが、最初のうちは、ただ漠然と「知りたい」という欲求があっただけでした。

 

当時はまだバート自身が20人ほどの小さなグループに直接指導に来てくれており、私はドキドキしながら彼にある質問をしました。すると、いきなり彼は「あなたの座を開きましょう」と言ったのです。そんな機会が訪れるとは夢にも思わなかった私は、しどろもどろになってしまいました。

 

すると、バートはこう言ったのです。

 

あなたには、たったいま十分な時間が、あるんだよ

 

その瞬間、私はすーっと緊張が溶けて行くのを感じました。そして、座を開く準備ができたのです。

 

セッションを受けて学ぶこと

 

このときの体験はもちろんとても貴重なものでした。プロのセラピストならわかると思いますが、私たちは自分自身を見つめる体験と同時に、セラピストとしての“在り方”を彼らから学ぶのです。 

 

私にとってこのワークは心理セラピーへの入口だったので、学ぶと言っても、一つでも多くのセッションを受け、グループワークを体験することしかなかったのですが、幸いなことに回りには卓越したファシリテイターが多くいたので、それからと言うもの機会があればグループ参加していました。

 

そして、少しずつこのワークに魅了されていったのは、人と人の間にどのような出来事が起きていても、すべての根底には愛がある、私たちは愛でつながっているということを毎回確認させられたことからです。

 

私がさまざまなセラピーを学び、数多く体験できた場所、それはインドのプネーにあるOsho瞑想リゾート内のマルティバーシティというところでした。世界中から訪れる最新のワークが学べた場所です。

 

幸いにも、私はファミリーコンステレーションのトレイニーとして半年ほどそこでセッションを提供させていただきました。

 

その頃です。ある事件が起きたのはーー。

 

正しいセラピストとしての在り方とは?

 

私のセッションを気に入ってくださる方達もいて、少しずつですがリクエストが入るようになり、トレイニーから普通のセッションギバーとしてセッションを提供するようになっていたある日ーー。

 

先輩のセッションにブッキングしていたその女性は、わざわざそちらをキャンセルしてまで私のほうにブッキングされました。

 

私はその行動自体をちょっと不信に感じたのですが、だからと言って断る必要もないし、と思って、その依頼を受けたのです。

 

セッションはご本人が思うような方向には向かいませんでした。このワークは「だれかの思い通りに」なるようなものではないので、私は毅然とした態度でセッションを終わらせました。すると彼女はそのこと(私の毅然とした態度)が気に入ったと言って、次のセッションをブッキングされたんです。

 

おまけに菓子箱を持って会いに来られて、何だか奇妙な反応だなあと思いながらも、セッションギバーとしての経験の少ない私には、単に「奇妙な態度」という受け取り方をしただけだったのです。

 

その数日後、オフィスに彼女からクレームが入ったのです。その理由が「私が彼女をわざと無視している」というものでした。私はリゾート内で他の仕事もかけ持ちだったので、セッションギバーでいるとき以外は基本クライアントとは話しません。そのことが彼女の気に障ったらしいのです。でも、それだけではなく、私の提供したセッションも「ひどいものだったし、間違いだったと思う」と言われたのです。

 

先輩ファシリテイターからは、「セラピストバッシングというやつだね。母親への投影だよ。気にするな」と言われましたが、こういうことに免疫のなかった私は意気消沈し、しばらくの間セッションを提供する気持ちが失せてしまったのです。

 

私は確かに彼女を無視していた。でも、それは自分のスペースを保つためでもあった。ただセッションギバーとしてはやはりもっと注意深くケアすべきだったのではないだろうか? 正しいセラピストとしての在り方ってどんななんだろう、と随分考えさせられた体験でした。

 

10年という長い道のり

 

実は最初の10年間は何度も挫折しかかったのですが、そのたびに依頼があって、何となく存在に引き戻されたというか、、、ファシリテイターを続けて来ました。

 

どうして挫折しかかったかと言うと、私は基本的に「クライアントが自分で自分の道を見いだしていく手伝いをしたい」と思っているので、「セッションをしていただく」「座を開いてもらう」という態度のクライアントさんに、「そうではなく、あなたが自分でみるべきものを見ることなんですよ」というのを伝えようとするのだけど、それが伝わらずに、どうしても依存関係を作り出してしまうと感じていたからなんです。

 

クライアントの依存を作り出さないために何ができるのか、、それはほんとうにむずかしいテーマでした。

 

ところが、クリーン・ランゲージという技法をマスターしてからは、ファミリーコンステレーションのセッションの仕方にも急に変化が起きたのです。

 

もちろんそれはクリーン・ランゲージのせいだけではなく、これまでの長い道のりの中で手助けしてくれた先輩たち、そしてセッションを提供する機会をもたらしてくれた多くのクライアントさんたちのおかげです。

 

ここ数年はとても安定したサイクルで各地でグループを提供させていただいています。今はほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

名古屋家族の座 11月1〜3日

 

東京家族の座      11月7〜8日

 

札幌家族の座      12月12〜13日