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自分自身のマスターになる

瞑想歴33年・コアな瞑想体験を綴っています

かぎりなく無になること

Who is in?

自分を忘れるくらい遠くに行ってみる

私は18歳から10年間、占い師という仕事をしていました。今では、占いと言っても、セラピー的な知識や技法を入れたり、占いの道具は使うけど、他の使い方をするなど、どんどんクリエイティブになってきていますが、昔の占い師に求められていたことは、単純に人の悩みを聞くだけなのです。

 

10年目にしてやっと私の中の何かが悲鳴を上げはじめました。人びとの出す否定性のオーラを一身に受けて来た結果として、胃炎と顔面神経痛、円形脱毛症、あごはずれるし、首はまわらないしで、ほんとうにひどい状態でした。

 

精神的にもピークにあって、3年間も秘密を保って来た不倫だとか、恩師との気持ちのすれ違いなどが表面化して来て、まあ、単純な話、にっちもさっちもいかなくなったのです。

 

幸い断るくらいたくさんの仕事があったので、働いた分のお金は入って来ていました。でも、3ヶ月休む間もなく働いて、手元にある札束を見たとき、「これだけしんどい思いをしてこれっぽっちか」と思ったのです。きっと疲れ切っていたのですね。無感動、無関心な状態だったと思います。

 

ーー誰もいないところに行きたい

 

そんな場所があるのかどうかわからないけれど、片っ端から旅行ガイドを読みあさり、インド、北インド、ラダック、に行き着いたとき、「3年前から外国人旅行者を受け入れ始めたばかりのこの土地は、まだ未開の地で、、、」という文言に感じるものがありました。

 

ーーここに行こう

 

とりあえず1ヶ月半ほどの休暇を取り、ネパールの友人を数日訪ねて、そこからカシミールに移動し、ゆっくりと北上するルートを選んだのですが、出会った旅行者たちの話から、ラダックに行くにはあまりに無防備だったことに気がつき始めたのです。

 

当時の私は英語もまったくと言って良いほどわからないし、旅にも慣れていないので、ほとんど単語をつないで意思を通わせるしかなかったのですが、必死になっているときはそれなりに通じるもんですね。

 

高山病の予防をして来たか? と聞かれているらしいということはわかったのです。でも、もはや行くしかない、というところにいたので、いつ落ちるかわからないという噂の飛行機で飛ぶよりも、バスでゆっくりのぼっていけば少しでもからだが慣れるだろうと踏んだのです。

 

そのローカルバスは、今思い出してもちょっと背筋が冷やっとするくらい危険な乗り物でした。ガードレールのないくねくねした山道を延々と上っていくのですが、道の向こう側から、完全に載積量オーバーしている大型トラックがやってくるので、すれ違い様にスピードが落ちるのです。

 

窓際の席だった私は、その都度、窓の外に目がいってしまうのですが、タイアは道の端っこすれすれなんじゃないかと思うくらいぐーっと寄っていて、眼下は断崖絶壁なんです。目を閉じても生きた心地がしませんでした。

 

そのとき、思ったのです。誰もいない場所ーーそれってなんだろうかって。でも、この間、私は、日本での仕事、関係性、あれやこれらの問題などはすっかり忘れ去っていました。

 

80年のラダック

 

当時のラダックは、私にとってはあまりに適した場所でした。ホテルらしきものは1軒くらいあったみたいですが、私が選んだ宿はいわゆる民宿で、チベット人の家族のお家の一間に泊めてもらった感じでした。

 

彼らも私も片言の英語しか話せないので、主なコミュニケーションは、朝起きて笑顔で「ハロー」と言うと、真っ赤なほっぺの子どもたちとお母さんが、もっと大きな笑顔で返してくれるというだけでした。

 

毎日、近所のゴンパ(お寺)を次から次に訪ねて壁画を見たり、お昼はけっしておいしいとは言えない焼きそばか焼き飯をその辺のレストランで食べて、夜は民宿でダルスープのようなものを食していたと思います。

 

そして、私は、今までの自分を完全に忘れていました

 

Who is in?

内側にだれがいる? と尋ね続ける考案メソッドがあります。答えのない問いーーそれは思考を疲れさせ、無思考の空間にジャンプする機会を与えてくれます。

 

ラダックを目指していた頃の私にこの技法が与えられていたら、あるいは、夫の介護で疲れ切っていた頃の私がこの技法を知っていたら、きっともう少し生きやすい道を選んでいたのかもしれません。

 

なぜ、私たちは自分らしさを探し求めたり、自分を取り戻そうとするのでしょう? なぜ、最初の地点で、自分は今ここにいるじゃないかという単純なところから離れてしまうのでしょう?

 

かぎりなく無になる体験は、その答えも、そして、どう在れば良いのかも、教えてくれるのです。

 

私がもっとも大切にしている技法ゴールデンウィークに提供します。かぎりなく無になるに関心のある方は覗いてみてください。Who is in 瞑想リトリート

 

 

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